ピアノのコードとして難しいものの一つ
今までも、メジャーコード、マイナーコード、7thコードなどの様々なコードを見てきましたが、
そんなコードのなかでも、1・2を争う難しいコードが、この「m7(♭5)」です。
読み方
読み方は、「マイナーセブンフラットファイヴ」と読みます。
なので、「Cm7(♭5)」と書いてあれば
「シーマイナーセブンフラットファイヴ」と読みます。
フラットとは?
まず、♭5(フラットファイヴ)の意味を確認しましょう。
♭(フラット)というのは、鍵盤を左に一つずらすという意味です。
決して、黒い鍵盤にするという意味ではないので、お気をつけください。
つまり、♭5(フラットファイヴ)というのは、
5番目の音を、左に1個ずらしてね。
という意味です。
は・・・・?!
ですよね〜〜〜。笑
基本は、m7のコード
例:Cm7(♭5)
まずは、通常の「Cm7」を作ります。
この、m7についての説明は、こちら。
[blogcard url=”http://marisa.fun/chord-seventh/”]
コードに含まれる音の数え方
続いて、「5」の意味について考えたいと思います。
4つしか音を弾いていないのに、なんで、「5」なの?
となりますよね。
それは、「Cm7」「ド・ミ♭・ソ・シ♭」の場合は、このように数えるからです。
実際に、演奏しているのは、赤丸で書いた部分です。
「ド」=小指で演奏していると、思います。
その小指から、「ド・レ・ミ・ファ・ソ」と、
5つ数えた音が、「ソ」ですね。
つまり、この場合、5番目というのは「ソ」のことなのです。
5番目の「ソ」を、♭(フラット)させてね。
というのが、この「♭5」の意味です。
鍵盤上で見てみる
まずは、Cm7の状態。
Cm7(♭5)にします。
5番目の「ソ」を、
♭(フラット)= 1つ左に動かします。
これが、m7(♭5)の形です。
見つけ方のコツ
このコードを見つける時は、
「m7」から見つけに行くと簡単に見つかります。
いきなり、「m7(♭5)」を見つけに行かないように、注意してください。
別名と、別の書き方
別名
m7(♭5)は、今回、「マイナーセブンフラットファイヴ」と呼んでいますが、
別名「ハーフディミニッシュ」とも呼ばれます。
ディミニッシュについては、また後ほど・・・。
別の書き方
こちらも、楽譜によって、様々な書き方があります。
m7(♭5)は、m7(-5)と書かれる場合もあります。
ー(マイナス)というほうが、意味はわかりやすいですよね。
鍵盤数を減らす。下げるみたいな捉え方で大丈夫です。
さらに、
この書き方もあります。
もう、やめてくれ・・・。っていうぐらいに、書き方が多い。
これが、また混乱の原因ですよね。
まとめ
m7(♭5)は、m7のコードを見つけて、5番目の音を♭(フラット)させるコード。
5番目というのは、小指で演奏している音から数えて、5番目という意味。
書き方が、いろいろあるので、ちょっとややこしい・・。
少し、手間のかかるコードですが、焦らずに覚えていきましょう。