李香蘭「蘇州夜曲」はなぜ今も人気なのか?ジャズカバーもある!?

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蘇州夜曲とは?

蘇州夜曲は、作詞:西條八十、作曲:服部良一の作品。
1940年に発表された「支那の夜」という映画にて使われた劇中歌です。
李香蘭(山口淑子)さんが映画の中で歌いました。

映画「支那の夜」とは

この映画は、とっても歴史的な作品。
1930年代〜1945年までというのは、どうしても戦争のことが
きっても切り離せない関係にあります。

公開された当初は、128分の長編映画。
戦後は、92分に短縮され、
タイトルも「蘇州夜曲」となったそうです。

映画の中身は、日本人と中国人の男女の恋愛映画なのですが、
様々な解釈が、飛び交っているので、今回は、ここまで。

映画に出演した、李香蘭(山口淑子)さんは、
第二次世界大戦後、中国政府との裁判となり、
国外追放となるなど、なかなか問題の多い作品となっています。

詳しく知りたい方は、ぜひ、「支那の夜」という単語を
ネットで調べてみることをオススメします。

 

様々な解釈がある、どうしたって問題作のような「蘇州夜曲」。
ナゼ、今でも受け継がれる名曲になっているのでしょうか??

 

カバーするアーテイストが多い「蘇州夜曲」

その国のスタンダードナンバーになるためには、
名曲になるためには、
多くのアーテイストにカバーされる必要があります。

有名な歌手、時代を代表する歌手にカバーされ、
テレビで利用されて初めて、
スタンダードナンバーとなっていきます。

もともとの映画が持っていた印象をとは別に、
この曲のメロディーが美しいことが
愛される理由かもしれません。

 

美空ひばり

はい。もはや、説明はいらないほど有名な日本の歌姫。
この人が歌った歌は、すべて日本のスタンダードナンバーに
なっているんじゃないかとさえ、思います。

 

平原綾香

はい。こちらも有名な歌姫です。
なんといっても、「ジュピター」が有名ですよね。
2003年はまだ、シングルCDというのがあった時代です。
その時に、「ジュピター」と一緒に入っていた歌が、「蘇州夜曲」。

それは、ずるい!
それは、若者世代が、覚えちゃうよね・・・・。

なぜか、apple musicに存在しない・・・・。
何か作為を感じるのは私だけ・・・・?

 

高畑充希

2014年に放送された、朝の連続テレビ小説「ごちそうさん」にて、
歌われていました。

多くの日本人女性がみている、朝の連続テレビ小説。
ここで、歌ったら、耳には残りますよね〜・・・・。

こちらも、apple musicには存在していないですね〜。

 

ジャズでカバー・アキヨシトシコ

JAZZピアニスト:龝吉 敏子

アキヨシさんの出身地は、
満州(現在の中国東北部) 遼陽です。
日本が敗戦した後は、大分県に移り住み、1948年に上京。
その後、1956年には単身渡米し、
日本人として初めて「バークリー音楽大学」にて奨学生として学んでいる、
日本ジャズ界のパイオニア。

彼女のアルバムの中に、「蘇州夜曲」が入っていました。

出身地のこともあるし、何か意味があって、
この曲を選んでいるのかな〜と思うと、聞き方も変わります。

 

まとめ

錚々たるメンバーがカバーしている「蘇州夜曲」
その歴史も踏まえて、語り継ぎたい歌だと思いました。

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