アレンジされる回数の多い曲
ショパンの曲は、多くのミュージシャンが、
カバーをし、アレンジしていますが、
その中でも、アレンジされる回数が、
ひときわ多い曲は、「ノクターン・第2番」です。
クラシック曲をジャズアレンジする場合は、
その曲のメインメロディーが、
覚えやすいことが重要です。
「ノクターン・第2番」は、確かに、
とっても覚えやすいメロディーで構成された曲です。
ノクターン・第2番
ノクターン第2番変ホ長調 Op.9-2は、
ショパンが、1931年に作曲した、ピアノのソロ曲。
ショパンが愛した、ピアノ製作会社
「プレイエル」の社長の奥様「マリー・プレイエル」に対して、
献呈された曲です。
同じ、メロディーがなんども繰り返される形式を取られた作品ですが、
毎回同じではなく、繰り返されるメロディーに、装飾音がたくさんつくのが特徴的です。
これは、ショパンが、イタリア・オペラの歌唱方法を
ピアノに取り入れた結果と言われています。
アレンジをする場合は、そのあたりを活かして、たくさんの装飾音が入れられている場合が
多いですね。
聞くべきピアニスト
ショパンと同じ、ポーランド出身のピアニスト「ルービン・シュタイン」。
もう、音が、美しすぎる・・・・。
心が洗われます。
映画で大ヒット!
「愛情物語」
「ノクターン・第2番」が有名で、
今でも、アレンジされる機会が多いのには、理由があります。
それは、「愛情物語」という映画で使われたから。
「愛情物語(The Eddy Duchin Story)」というのは、
1956年に公開されたアメリカ映画です。
1930年代から、1940年代にかけて活動した実在のピアニスト
エディ・デューチンの生涯を描いた作品です。
邦題が、「愛情物語」とされたことは、
人気がでた理由の一つに挙げられそうです。
演奏したピアニストは、カーメン・キャバレロ。
そのダイナミックなアレンジと、
恐ろしく技術的にも難しいフレーズが、
たくさん使われていて、聞き応えのある作品です。
「To Love Again」タイトルにて、発表されました。
もちろん、この曲が作られる前から、
愛されていた曲ではあるのですが、
ショパンの曲のなかでも、ジャズアレンジが多いのは、やはり、
この映画の影響もあるかな、と思います。
ジャズアレンジで聞く
実は、ショパンは、この装飾音のところを、
演奏するたびに、ちょこっと変えて演奏したりしていたようです。
変奏バージョンとして、弟子が書き残していたりします。
ジャズアレンジで聞く場合も、
メインのメロディーを、どう装飾するかに、注目して聞きたいですね。
ピーター・ビーツ(Peter Beets)
カレル・ボエリーと同じ、オランダ出身のジャズピアニスト。
とにかく、指が回るピアニストです。
カレル・ボエリー(Karel Boehlee)
しっとりとした、アレンジが、楽しめる作品に仕上がっています。
より、オトナな感じ。
カレル・ボエリーについての詳細は、こちら。
オイゲン・キケロ(eugen cicero)
クラシックのジャズアレンジといったら、やはり、この人でしょう。
このジャンルの第一人者的な存在です。
まとめ
ショパンが、こだわった、装飾音。
美しいメロディーは、そのままに、ジャズピアニストが、どうアレンジするのかが、
聞きどころかなと思います。
ぜひ、お楽しみください。
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