ワルツとは
ワルツとは、円舞曲(えんぶきょく)とも言います。
テンポの良い淡々とした舞曲であり、3拍子です。
3拍子というのは、
音楽のノリを「1.2.3」と数える曲のことを指します。
ワルツ・3拍子の有名な曲
年末にウィーンで演奏されているイメージの多い、ウィンナーワルツの名曲。
ヨハンシュトラウス 2世作曲の「Wiener Blut」
これらは、クラシックの3拍子の曲。
この3拍子の曲を、スウィングさせて演奏するのが、
「ジャズワルツ」というジャンルの楽曲です。
ジャズワルツの数え方
ジャズワルツは、クラシックのワルツとノリが、異なります。
クラシックのワルツ
クラシックのワルツは、
「1・2・3」と、数えるときに、
「1」を一番大きく、重くとります。
「1・2・3」と、
手拍子しながら「ピーナッツ」と、歌うと、
「1(ピー)」「2(ナッ)」「3(ツ)」となります。
これで、うまく、3拍子を取ることができます。
ジャズのワルツ
ジャズのワルツも、
「1・2・3」と数えますが、
「2と3」の間が、少し、広い感じで演奏します。
「1・2・3」と
手拍子しながら「考古学(コウコガク)」と歌います。
「1(コウ)」「2(コガ)」「3(ク)」という感じです。
コツは、「ガ」を少し強く歌うと、ジャズワルツっぽくなります。
ジャズワルツの名演を聞く
ビル・エヴァンス:「ワルツ フォー デビー」
1961年に行われた、ヴィレッジヴァンガードというライブハウスでの
演奏をレコーディングしたCDに収録された曲。
ジャズ・ピアニスト「ビル・エヴァンス」の姪のために書かれた作品。
かわいらしく、覚えやすいメロディーが人気。
ジョン・コルトレーン:「マイフェイバリットシングス」
ミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』に収録されているうちの一曲。
リチャード・ロジャース作曲、オスカー・ハマースタイン2世作詞。
映画では、雷を怖がる子供達がマリア先生の部屋にやってくる場面で歌われる曲。
ジャズワルツの代表曲として、この音源を聴いて練習するジャズミュージシャンは多いです。
メインで、演奏している奏者は、サックス奏者:ジョン・コルトレーンです。
トゥーツ・シールマンス:「ブルーゼット」
ハーモニカ奏者:トゥーツ・シールマンスの作品。
と〜っても有名か?と言われると、そんなに有名ではないかもしれないのですが、
覚えやすいメロディが、とっても素敵。
私は、ジャズワルツの曲のなかでも、もっとも好きな曲です。
マイルス・ディヴィス:「いつか王子様が」
トランペット奏者が演奏している「いつか王子様が」。
おそらく、ジャズワルツを代表する曲として、紹介されることが多いのではないでしょうか。
1937年に公開されたディズニーアニメ「白雪姫」の曲を、ジャズでアレンジされています。
まとめ
ジャズワルツの名曲は、その多くが、
メロディーがとっても覚えやすいです。
親しみやすく、鼻歌でも歌えそうなテーマをもとに、
演奏されたジャズワルツ。
ぜひ、お楽しみください。