サッチモと呼ばれたアーティスト
1901年〜1971年の間、ジャズの発展に
人生を捧げたアーティストが、ルイ・アームストロングです。
ルイ・アームストロングは、ニックネームで「サッチモ」とも呼ばれ、
今でも、曲の歌詞の中やグループ名などに使われ、愛されています。
スティーヴィー・ワンダーの「Sir Duke」という
曲の歌詞の中にも登場しますし、
2013年に結成されたバンド「Suchmos」は、
「サッチモ」からもじったと言われています。
映画「ラ・ラ・ランド」の中でも紹介されていましたね。
こんなにも、愛されるアーティスト:ルイ・アームストロングの
ご紹介とともに、聞くべき名盤を取り上げていきたいと思います。
生い立ち
ルイ・アームストロングは、
1901年にアメリカ・ニューオーリンズの
アフリカ系アメリカ人が多く住む地域で生まれ、育ちました。
様々な伝説が残っている、アームストロングですが、
幼少期に、ピストルを持ち出して、少年院に送られたという事件が
とっても有名です。
というのも、その少年院のブラスバンドでコルネットを演奏したのが、
彼が初めて楽器と出会った瞬間となったからです。
少年院を出た後は、町のパレードなどで演奏するようになり、
人気者となったようです。
パレードの様子がわかるのは、この曲です。
聖者の行進
ニューオーリンズでは、お葬式の時、
教会からお墓に行く時にこの曲を演奏してパレードをしていたそうです。
1923年には、キング・オリヴァーの楽団に加入。
さらに演奏機会を増やしていきます。
スキャットの誕生
アームストロングが作ったジャズの文化はたくさんありますが、
重要なものの一つに、スキャットがあります。
スキャットとは、ボーカリストが行うアドリブのこと。
声で、管楽器の演奏するような音を出すことが特徴的です。
歌声・音としては、
「ドゥビドゥバ」とか「デュダ」とかを、
歌います。
まずは、聞いてみましょう。
One Note Samba :エラ・フェッツジェラルド
スキャットの名手。エラ・フェッツジェラルドの歌声です。
ず〜っと擬音語を歌っています。
これが、スキャット。
ボーカリストのアドリブです。
この文化・演奏技術を発明したのが、アームストロングと、言われています。
誕生の曲を聴いてみましょう。
Heebie Jeebies
1分40秒あたりの歌に注目です。
ヒット曲
戦後、様々な場所にて数々のコンサートを開催。
ヒット曲も生まれました。
ここでは、聴いておくべきヒット曲をご紹介します。
La Vie en rose:バラ色の人生
1946年のエディット・ピアフの代表曲。作詞:ピアフ・作曲ルイギ。
Hello, Dolly! : ハロー、ドリー!
1964年公開のアメリカのミュージカルのために
ジェリー・ハーマンが作詞・作曲を行なった曲。
もともとは、ミュージカルの宣伝のためにとレコーディングされたようです。
しかし、これが大ヒット。
全米アルバムチャートで、1位となったようです。
What a Wonderful World : この素晴らしき世界
1967年に、ベトナム戦争を嘆き、世界の平和を願って作られた歌。
こちらも、世界的なメガヒット。
日本でもよく、演奏される曲なので、どこかで聴いたこともあるかも。
まとめ
ボーカルのアドリブ・スキャットを発明し、世界的なメガヒットを何曲も歌い・演奏したアーティスト。
それが、ルイ・アームストロングでした。
一度聞いたら、忘れられない個性的な歌声。
ぜひ、ジャズの根源を作ったアーティストの演奏をお楽しみください。