ネイサン・チェン
フィギュアスケートが盛り上がる冬のシーズン。
シーズン最後に世界選手権が開かれます。
2019年の世界選手権を見ていて、
リズム感がすごい!かっこいい!と思ったのが、
「ネイサン・チェン」選手でした。
もちろん、羽生選手も宇野選手も、応援したい選手の一人ですが、
私が、注目したのは、その選曲!
「ネイサン・チェン」の2019年ショートプログラムの使用曲は、
「キャラバン」だったのですね!!
これは、ジャズの曲です。
ここで解説したいと思います。
キャラバンを作った作曲家とは?
ジャズのスタンダードナンバーとして、有名なキャラバン。
中級者程度になると、
バンドメンバーや、セッションなどで演奏することも多くなる曲かと思います。
作曲者:デューク・エリントン
キャラバンは、1935年にデューク・エリントンという
ジャズのレジェンドによって、作曲された曲です。
デューク・エリントンという人は、
ジャズピアニストであり、作曲家であり、
バンドマスターでもあります。
Duke Ellington (1899年〜1974年)
アメリカ合衆国・ワシントンD.C.出身で、
ニューヨークにて活躍し、
世界的な大ヒットを飛ばした、作曲家でもあります。
ビッグバンドでの活躍が、中心で、
サックスや、トロンボーン、トランペットなど、
たくさんのミュージシャンを抱えた楽団のトップとして、
活躍しました。
デューク・エリントンの有名な曲
デューク・エリントンは、
ジャズのスタンダードナンバーと呼ばれる、
ジャズの基本の曲をたくさん作曲しました。
CMなどテレビでもよく使われる曲なので、
どこかで聞いたことのある曲もあるのではないでしょうか??
Take The A Train : A 列車で行こう!
It Don’t Mean A Thing: スウィングしなけりゃ意味ないね
「caravan」キャランバンを聞こう
ネイサン・チェンの2019年のショート
で使われた楽曲は、
デューク・エリントン作曲の「キャラバン」でした。
それでは、まず、本家本元の
デューク・エリントン楽団による「キャラバン」
を聞いてみましょう。
Duke Ellington:Caravan
こちらは、オリジナルのキャラバン。
でも、フィギュアスケートでネイサン・チェンが使っているバージョンは、
もっと、金管楽器がたくさん使われていて、
しかも、明るい雰囲気だったと思います。
さらに、男性ボーカルも入ってた!!
こちらのバンドのバージョンが使われています。
Fanfare Ciocarlia (ファンファーレ・チョカリーヤ): Caravan
ファンファーレ・チョカリーヤというバンドは、
私も大好きで、来日する場合はよく聞きに行くのですが、
ジブシー(差別用語になるので現在は、ロマと呼ばれています)たちのバンド。
ルーマニア出身のミュージシャンたちのバンドです。
基本的に、トルコ軍楽の音楽に由来する音楽を奏でているので、
マーチングバンドのスタイルをとります。
なので、ピアノは、入っていません。
ピアノは、行進して動けないからね・・・。笑
マーチングバンドとは、基本的に動ける楽器ばかりでやるバンドのことです。
まとめ
ぜひ、ファンファーレ・チョカリーヤ、
そして、デューク・エリントンが作曲した、
他の曲もチェックしてみてください。