ジャズで、簡単で、有名な曲はどれですか?
さて、ジャズ史上、もっとも簡単なテーマである「C-Jam Blues」は、
弾いてみていただけましたでしょうか?
前回の記事は、こちら。
「C-Jam Blues」は、確かに、と〜っても簡単な曲です。
ですが・・・。
有名じゃない!!!!!
JAZZに詳しい方なら、聴いたことは、あるかもしれないけれど、
私も、JAZZを演奏するようになる前は、この曲は、知りませんでした。
ということで、また、生徒さんから質問いただきました。
生徒さん:
「C-Jam Bluesは、確かに簡単です。すぐテーマを弾くことができました。
でも、もっと、ジャズっぽい曲が弾きたいです。」
私:
「ん???これもジャズですが・・・!?」
生徒さん:
「え〜っと、つまり、有名な曲が弾きたいです!!」
私:
「なるほど!!!
では、音の数、増えますがいいですか?」
生徒さん:
「むずかしそう・・・・・・」
私:
「大丈夫!ゆっくりやっていきましょう!」
It don’t mean a thing (if it ain’t got that swing) ~スウィングしなけりゃ意味がない~
まずは、曲解説から
この曲は、1932年に、デューク・エリントンによって、作曲されました。
曲のアレンジと、インパクトのある歌詞の内容が、大ヒット。
今も、多くのアーティストが演奏する曲です。
日本では、ボーカリストJUJUさんがCDにレコーディングしているので、
聴いたことのある方も多いのではないかなと思います。
ね!?有名な曲でしょ?
では、まずは、聴いてみましょう。
歌詞の内容は?
その名の通り、スウィングしなけりゃ意味がない!と歌っています。笑
音楽が、Sweet とか、Hotとかは関係ない。
ただ、全てをリズムに乗せてくれ!
ただ、これだけ。
ほんと、この曲は、ジャズミュージシャンには、耳に痛い歌詞。
演奏する内容が、リズムに乗っていないジャズピアノなんて
ホント、意味がない・・・・。
書きながら、心が苦しくなってきました・・・。
練習しなきゃ。
英語を歌ってみると、曲が覚えやすい!
この曲は、メロディーとリズムがとっても覚えやすいです。
タイトルにもなっている「it don’t mean a thing, if it ain’t got that swing」
この部分を、言ってみましょう。
「it don’t mean a thing, if it ain’t got that swing」
「イッ ドン ミナー シーング、
イフ イッ エィン ガタ スウィング」
どうでしょ?
ちょうど、ituneの試聴できる場所も、この部分ですので、歌いやすい!笑
この歌詞のあとは、管楽器が、
ドゥワ・ドゥワ・ドゥワ・ドゥワ・ドゥワ・ドゥワ・ドゥワ・ドゥワ
全、8回のドゥワを演奏します。
ピアノで弾いてみよう
私:
「さて、ここまでで、曲のメロディーを覚えられてきましたか?」生徒さん:
「はい。まぁ、紙を見れば歌えます。」私:
「いいですね!では、ピアノで音を出してみましょ〜〜!」
まず使うのは、3つの鍵盤
”そ”と、”し♭”と、”れ”を使います。
先ほどの歌詞を思い出してみます。
it don’t mean a thing,
イッ ドン ミナー シーング、
この歌詞の順番で、”そ”と、”し♭”と、”れ”を弾いてみます。
it don’t mean a thing,
イッ ドン ミナー シーング
れ そ そ し♭ れ
では、続きですね。
少し、違う鍵盤が入ります。
if it ain’t got that swing
イフ イッ エィン ガタ スウィング
使う鍵盤は、”そ”、”し♭”、”ど”、”れ♭” です。
if it ain’t got that swing
イフ イッ エィン ガタ スウィング
そ し♭ れ♭ ど し♭ そ
最後は、簡単!!!
ドゥワ・ドゥワ・ドゥワ・ドゥワ・ドゥワ・ドゥワ・ドゥワ・ドゥワ
全、8回のドゥワです。
”し♭”だけを演奏します。
どうでしょうか。
同じところをず〜っとぐるぐる回っているだけのメロディーです。
ぜひ、試してみてください。
名盤解説
この曲が収録されているCDは、多いのですが、
デューク・エリントンの演奏するバージョン違いの2枚のCDを、紹介したいと思います。
ルイ・アームストロング
ジャズ界のレジェンドの一人。
トランペット奏者でシンガーの
ルイ・アームストロングが歌う、It don’t mean a thing。
今回の聴きどころは、歌詞の間に聞こえてくる、スキャットです。
途中、「ドゥビ・ララ・ダバ」のような、歌声が聞こえてくると思います。
これは、シンガーの方が行う、即興演奏なのです。
楽器奏者のような擬音語を歌って即興演奏行う、スキャット。
ルイ・アームストロングは、現在、ジャズシンガーが行う
スキャットの生みの親とも言われています。
エラ・フェッツジェラルド
先ほどご紹介した、スキャットを、さらに磨いていったのが、エラ・フェッツジェルドです。
試聴だと、ちょうど、スキャットの入る前で終わってしまう・・・・
このライブは、すごい!!
自由すぎる!!!
ジャズの自由さを感じられる貴重な1枚だと思います。
こちらの記事もオススメ。
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