さて、30日間で、JAZZスタンダードナンバーを
アドリブできるようになろう!というこの企画。
今日は、準備編ということで、まずは、JAZZのレッスン受けに行く前に、
自分で確認しておいた方が良いことを、お伝えしたいと思います。
あなたの目指すJAZZは、どんなJAZZ???
たくさんの生徒さんを、見てきた中で、ある日、気がついたことがありました。
それは、私が、目指すJAZZと、生徒さん一人一人が、目指すJAZZのイメージは違うのではないか?!ということでした。
例えばクラシック音楽で、「バッハの曲」と、「ショパンの曲」、そして「ドビュッシーの曲」があった時、これらの楽曲は、作られた時代が異なっており、演奏時に求められる技術や表現の仕方、音色が異なることは、ピアノの先生の間では、一般的に知られていることです。
「バロック時代」・「古典派」・「ロマン派」・「印象派」・「近現代」と、
作品の生まれた時代によって、その特徴が明確に、研究されています。
そして、やはり、JAZZにもこのような、時代の違いというものがあるのです。
自分がどんなJAZZを目指すのか。「ゴール」を先に決めて置かないと、永遠に終わりの見えないJAZZのレッスンを受けることになってしまいます。
まずは、自分がなんで、JAZZがやりたいと思ったのか、好きなJAZZは、どんな時代のJAZZなのか。そこを、掘り下げておきましょう。
そして、自分が好きな時代、好きなアーティストを、習う先生に伝えると、レッスンもスムーズに進むと思います。
スウィングジャズ
スウィングジャズとは、1930年代から1940年代初めにかけて大流行した、
白人が主体となって作られた大人数編成によるジャズの形態の一つ。ジャズの系譜の中では初期のものにあたる。スイングジャズは、スウィングのリズムを含んだ軽快なダンスミュージックであり、ジャズの特徴である即興演奏(アドリブ)や個人演奏(ソロ)よりも、念入りな打ち合わせに基づくビッグバンド全体での演奏(アンサンブル)に重点が置かれた。
(by wilipedia)
この時代の音楽がお好きな方は、軽快なリズムと、わかりやすいアドリブ・メロディーラインが、お好きかもしれません。
JAZZのスタンダードナンバーとして、有名な曲・アレンジがたくさん生まれた時代でもあるので、CMや、ドラマなどに使われている音源も多いです。
代表的なアーティスト
- クラリネット・・・ベニー・グッドマン
- トランペット・・・ルイ・アームストロング
- トロンボーン・・・グレン・ミラー
- ピアノ・・・デューク・エリントン / カウント・ベイシー
音楽の雰囲気は、こんな感じ。
有名な曲・アレンジが本当に多い、この時代。
このあたりの音楽の雰囲気が、お好きで、習いにいらっしゃる生徒さんも多くいらっしゃいます。
ちなみに、ニューオーリンズジャズ・ディキシーランドジャズは、スウィングジャズよりも前の時代の音楽です。編成が少人数であったり、バンジョーという楽器が入っていたりと、こちらもまた、異なる文化を持っているJAZZとなります
ビ・バップ
1940年代に成立したとされる、ジャズの一形態。
マンネリ化したスウィング・ジャズに飽きた、あるいは、本来の即興演奏が好きなジャズの演奏家たちが、ライヴハウスや演奏主体の飲食店の閉店後に、ジャム・セッションをしていて、そこから発展し生まれたとされる。
最初に決まったテーマ部分を演奏した後、コード進行に沿った形でありながらも、自由な即興演奏(アドリブ)を順番に行う形式が主となる。
(By Wikipedia)
この時代から、夜な夜なジャム・セッションをする文化が始まっているのが伺えます。
ライブハウスのセッションに参加したい!!と、鼻息荒くして、レッスンを受けに行こうとしている方は、この時代の音楽がお好きかもしれません。
代表的なアーティスト
- チャーリー・パーカー:サックス
- ディジー・ガレスピー:トランペット
- セロニアス・モンク:ピアノ
- マイルス・デイヴィス:トランペット
- ジョン・コルトレーン:サックス
- ソニー・ロリンズ:サックス
- バド・パウエル :ピアノ
- ミルト・ジャクソン:ヴィブラフォン (Wikipedia より抜粋)
アドリブの展開は、どんどん個人のオリジナリティを重要視するようになります。
メロディーラインが綺麗というよりは、コードの展開が面白いアドリブが、聴きどころといった感じでしょうか。
代表曲は、こんな感じです。
CMなどのTVで使われることが少ないので、知らない曲が多いかもしれません。
現在、JAZZでセッションをするのであれば、押さえておきたい、「モダンジャズの基本」が詰まった音源がたくさん残っている時代です。
モード
1950年代後半に試行され始め、1959年リリースの、マイルス・デイヴィスのアルバム「カインド・オブ・ブルー」で完成された。
ビバップをはじめとするモダンジャズでは、コード進行やコードの分解に基づくアドリブ・ソロ(奏者ごとの即興演奏)が行われてきた。
コード進行を主体とせず、モードに基づく旋律による進行に変更したものが、モード・ジャズである。バッキングなどの和声の面では多少困難にはなったものの、ソロプレイにおいては飛躍的に自由度が増し、メロディの選択肢も増えた。
(by wikipedia)
音使いが、独特です。
代表曲があるので、それらの曲が弾きたい!という方は、このジャンルがお好きかな。
ハードボイルド系のTVドラマで、一度使われているのを、耳にしました。
音楽からは、クールな男の人のイメージが、想像されますが、いかがでしょうか?
フュージョン
1960年代後半から現在に至るまでのジャズを基調にロックやラテン音楽、R&B、電子音楽などを融合(フューズ)させた音楽のジャンルである。
電気楽器をジャズに導入する試みは、1960年代後半から開始された。マイルス・デイヴィスの「イン・ア・サイレント・ウェイ」 (1969)と「ビッチェズ・ブリュー」 (1970)は、初期のエレクトリック・ジャズの代表作である。
70年代半ばになり、クロスオーバーをさらに商業化したサウンドが現れるようになると、他のジャンルと融合した音楽という意味で、それらの音楽をフュージョンと呼ぶようになった。
(by wikipedia)
フュージョンが発展していく時代は、ジャズが、ジャズでなくなった時代と言われている。
様々なジャンルが混ざり合って、新しい音楽がたくさん生まれました。
フュージョンシーンには、たくさんの人気アーティストが生まれ、彼らが、現在も、レジェンドとして、活動を続けています。
しかし、フュージョン人気の衰えとともに、アコースティックサウンドへの回帰がはじまります。sそれは、ウィントン・マルサリス(tp)の登場によって、伝統的なジャズサウンドと、モダンな感性を持つ新しいジャズが始まるのです。
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コンテンポラリージャズなどなど・・・・。
まとめ
まだまだ、発展し続けるジャズ。
だからこそ、「一体自分が、どんなジャズが好きなのか?」
今一度、考えてから、レッスンに行ったり、セッションに行ったりすると遠回りしなくて済むんじゃないかな〜と思っています。
JAZZは、今もどんどん発展していて、ロバート・グラスパーに代表される、ヒップホップとジャズの融合も、かっこいいです。
やっぱり、仲間がいて一緒に演奏できるから、音楽って楽しいですよね!
これから、JAZZを始める、皆さんが素敵な仲間にであえますよ〜〜〜に!!!