いつまでたっても、ジャズのアドリブができない!
女性の方から質問いただきました
生徒:「先生、そろそろ5年通ってますが、
いつまでもアドリブができません。」
私の回答
私:「そんなことないですよ〜(内心、焦・・・)」
女性の方
生徒:「他の方はみんなできるようになってるのに、なんででしょうか?」
私の心の中
(イタいとこ突かれた〜〜〜!!!)
私の回答
私:「怒らないで聞いてくださいね・・・。
楽譜を見てるからです!!!」
女性の方
生徒:「は・・・・?!(何言ってるのこの人?)」
楽譜が読めるから、アドリブができないという矛盾
彼女は、クラシックピアノが弾ける方です。
楽譜を見れば、すぐに演奏することができます。
良い意味でも、悪い意味でも、クラシックピアノの演奏レベルが高いのです。
簡単なものは、ワナかもしれない・・・。
ジャズのアドリブを、楽譜に書き起こしてくれている本が売っています。
アドリブとは、即興演奏のことなので、楽譜になっている段階で、
すでに、即興演奏ではないのですが、
楽譜通りに弾いても、ジャズっぽく聞こえるので、クラシックピアノから
ジャズに転向する場合は、利用することの多い楽譜かと思います。
「書いてあるアドリブ=書き譜」と、呼ばれることもあります。
クラシックピアノを小さい頃から習ってきていると、
楽譜を読んで、演奏することの方が、ラクだし簡単です。
それが、そもそもワナ!!!
「書いてあるアドリブ=書き譜」から、離れましょう。
(私も、初めは、使ってました・・・。)
その楽譜、浮き輪のように大切にしている必要はありません・・・。
だって、自分のアドリブ、ダサいんだもん
「書いてあるアドリブ=書き譜」は、本当によくできています。
クラシックピアノを演奏してきた人にとって、かっこいい!!!と、
感じられるような音の形、フレーズを、いろいろなところに散りばめてくれています。
なので、初めは、自分で演奏するアドリブより、
「書いてあるアドリブ=書き譜」の方が、かっこよく聞こえるんです。
自分のアドリブは、ダサい・・・。
もっと、たくさんの音を弾きたい!バラバラ、指を動かしたい!!!
私:「↑って、思ってますよね??」
女性の方
生徒:「ギク・・・・。(汗)」
自分の音を認めて!
初めはだれでもダサい
初めから、かっこいいアドリブができるわけではないのです。
ちょっとずつ、ジャズ理論を知り、
弾けるフレーズを増やして、リズムを整えて、かっこよくなっていきます。
まずは、自分で音を見つけて、しゃべり始めることが大切。
千里の道も一歩から
ダサい自分のアドリブを受け入れて、かっこいい誰かのアドリブを真似して、
自分のフレーズを磨いていきます。
ちょっとずつやっていきましょう。
私:「ってことで、”書き譜”は卒業しましょう。」
女性の方
生徒:「はい・・・・。(涙)」
まとめ
楽譜通りに弾いても、ジャズっぽく聞こえる、書き譜。
手放したくないのはわかるのですが、アドリブをしてくなら、
自分の音を認めて、ちょっとずつ練習していくのが良いと思います。
浮き輪だと思っている、その楽譜を手放して、音楽という大きな海に、
自分で泳ぎに出てみませんか〜〜〜!?
*注:楽譜を使わずに、ジャズを勉強していくわけではないので、楽譜を読めない方が、アドリブができるようになる!というわけではありません。
*注:先生によって教え方は、様々です。書き譜を絶対使わない!というわけではありません。
こちらもオススメ
http://marisa.fun/playing_with_jazzplayer/